その日の帰り道、めずらしくうきうきした気持ちになっていた私は、
文具屋さんで可愛いノートを、ついでに本屋さんで英語の絵本を一冊
買って帰りました。そして早速、その日の宿題にとりかかったのです。
それからももちろん語学学校に勤めていました。
あいかわらず仕事は煩雑でしたが、仕事の合間に英語のレッスンを覗
いては、
「私だったらこういう風に教えるなぁ」
「あれは、もっとあんな風にした方が分かりやすいんじゃないかなぁ」
などと、イメージをふくらませていきました。
そして、仕事の帰り道には、週に1回、中川コーチのコーチングを受講
し続けました。そのたびに、面白い発見や素敵な感動がたくさんありま
した。
ついでに、宿題のハードルもどんどん上がっていきました(笑)
曰く、
「ご自宅で開業するのでしたら、いつ生徒さんが来てもいいように、
お部屋を掃除して、お茶やお菓子の準備をしておいてください」
「英語学校のビラを作って、駅前で配ったり、インターネットで宣伝
してみて下さい」
「英語のブラッシュアップのために、長谷川さんご自身も英語のレッ
スンを受講して みて下さい」…などなど。
その頃には、すっかりその気になっていた私は、まだ一人も生徒さんが
来ていないにも関わらず、なんだか魔法にかかったようにワクワクした
気持ちで生活するようになっていました。