すると、私のそんな思いをちゃんと見抜いたかのように、コーチは
「じゃあね、質問を変えましょう。
もしここに、あなたの自由になるお金が10億円あるとします。
もちろん、働かなくてもいいし、海外に移住してもいいのよ。
私だったら、そうね、ハワイに別荘を買うわ(笑)
長谷川さんならどうしますか?」
10億!!
そんな大金が目の前にあったら、どうしよう…?
もちろん今の語学学校なんて辞めても一生食べていけますし、それ
どころか 家を買ったり、外車を乗り回したりすることだってできて
しまいます!
しかし、そのとき私の胸にぽっかりと浮かんだのは、なぜかこんな
言葉でした。
「自分の語学学校を作って、子どものために英語を教えたい」
自分でもなぜそんなことを言ってしまったのか分かりません。
しかし、中川コーチはとても嬉しそうににっこりと笑い、
「いいじゃないですか!とっても素敵な夢ですよ!
ぜひ、それを目指しましょう!!」
私は顔から火がでる思いで、必死で言い訳をしました。
「だって、今のは思いつきで言ってみただけなんですよ。
英語力だって全然おぼつかないし、第一ネイティブでもないのに
日本人から英語を習いたい人なんているでしょうか?」
すると、「なぜ、ネイティブじゃなければいけないのですか?」
とすかさず畳み掛けます(笑)
私にはそんな質問は自問のことに思え、「だって発音だって全然違
うし、 第一信憑性に欠けるじゃないですか。みんなネイティブから
習いたいって思ってるに決まってますよ!!」